日本の夏は年々気温が上昇し、エアコンが欠かせないようになってきましたね。
節電が叫ばれて久しいですが、冷暖房どちらも含めて空調の稼働率は家庭でも職場でもどこも高いと思います。
稼働率が高いということは、エアコンには少なからず負荷がかかっているということなので、ある日突然ぽっくり……という恐ろしい可能性も。
そのエアコン、もしかしたらそろそろ寿命かもしれません。
この記事ではエアコンの寿命と、修理と買い替え時について解説します。
ぜひ参考にしてみてください。
■エアコンの寿命は10年!
各メーカーが発表している家庭用エアコンの寿命は10年とされています。
とはいえ、このメーカーによる寿命は「この10年は安心・安全に使えますよ」という表示なので、実際に使えた平均年数は約13年と3年以上長いようです。
食品でいうところの「賞味期限」のようなものですね。
ただ、10年をすぎるとエアコンは壊れやすくなっており、修理用パーツの保管も製造終了から10年が限度とされていますので、修理をお願いしても断られる可能性が高いです。また、10年の開きがあることから最新のものより性能も落ちていますので、比較すると電気代が高かったり空調効率が低かったりします。
これはエアコンに限った話ではなく、ほかの家電も約10年を節目にパフォーマンスが落ちるとされています。
最新のエアコンは昔はなかった便利な機能が搭載されていますので、変えてしまったほうが快適になる可能性も高いです。
目安として10年近く経っていたら、修理より買い替えを検討したほうがいいかもしれません。
なお、業務用エアコンになると6~15年と幅がありますが、これは飲食店などの負荷のかかりやすい環境かどうかにもよるので、場所によっては表示されている寿命よりも短い年数で壊れる可能性があります。
■この場合は修理・クリーニングがお得かも
10年たっていないのに故障した?と思ったら、買い替えるよりも修理・クリーニングするほうが費用が安く済むかもしれません。とくに適切なメンテナンスを行っていないエアコンは、汚れが溜まって壊れやすい状態にあります。
家庭用エアコンの平均価格は6畳用で6万円~、10畳用で8万円~ですので、修理費がこれよりも高額なら買い替えたほうが賢明でしょう。
・保証期間内
もし保証期間内であれば、過失によるものでない限り、メーカーに連絡すると無料で修理を行ってくれるでしょう。
たいていの場合、エアコン本体の保証期間は1年ほどではありますが、製造終了から9・10年間は交換用の部品を保有しているので、その間は保証期間を過ぎても修理は可能です。メーカー以外の修理業者も対応できるでしょう。
ただ、9・10年近いものなら近いうちに買い替えのタイミングが来るので、修理をするよりも買い替えたほうがお得かもしれません。
・臭いがする
長く大切にエアコンを使うためには、普段のフィルター掃除や1~2年に1度のエアコンクリーニングが欠かせません。
カビ臭さや酸っぱい臭いがしたら、エアコン内部が汚れているかもしれません。
このようなときは、エアコンクリーニングの専門業者に内部の洗浄をお願いしましょう。
エアコンの中は構造上結露が発生するので、ファンなどにカビが発生します。そうすると、知らず知らずのうちにカビの胞子がエアコンから吐き出される風に混じって、空気中にばらまかれることに。体質によってはアレルギー症状など呈し、健康上のトラブルにも発展するでしょう。
エアコンはフィルター掃除こそ個人でもできますが、内部は専門知識がないと容易に掃除できません。
家庭用エアコンのクリーニング相場は1台約8,000円~10,000円ほどなので、買い替えるよりもお得に済むでしょう。
また、このクリーニングの頻度は1~2年に1度ですが、あまり解消されず頻繁に臭いがするなら買い替え時です。
・水漏れしている
室内機の水漏れの原因はさまざまですが、そのうちの一つとしてドレンホースの詰まりがあげられます。
ドレンホースはエアコン内部で発生する結露水を排出するホースですが、排出口にホコリや虫が詰まってしまうと、水が逆流してしまうことがあります。
その際はエアコンクリーニング業者に依頼して詰まりを解消することもできますが、ホームセンターで手に入るサクションポンプを使って、自力で解決することもできるでしょう。
また、詰まりの対策としてドレンホース先端にキャップを取付けるのもおすすめです。
■エアコンの不調サイン
このようなサインが出たときは修理ではなく、買い替えの必要があるでしょう。
・室外機から変な音がする
見過ごされがちですが、室外機は故障が起こりやすいです。
ガラガラ……という異音が鳴っていたら、コンプレッサーが限界に近い状態と思われます。
・電源が入らない
リモコンに問題がある、本体に問題があるの2つが考えられます。
リモコンなら電池切れやリセットボタンを押すことで解消されることがあります。
室内機に運転スイッチがあり、押してみて問題なく動いた場合は、リモコンの受信部分が壊れている可能性が高いです。
それでも動かない場合は本体の基板が壊れていると思われるので、買い替えたほうがいいでしょう。
・あまり冷えない、暖かくならない
適切な温度設定ができない原因として汚れなどが挙げられますが、冷媒ガスが漏れていることによって、空調効率が悪くなっているかもしれません。
冷媒ガスの漏れはDIYによる間違ったエアコン設置によって、配管が曲がったことから起こった、というケースも見られます。
ガスの注入などの対処方法がありますが、ガス漏れの原因部分を修理する必要もあるので、本体の購入費よりも修理費が高額になってしまうでしょう。
■耐用年数って?
エアコンの寿命と調べたときに「耐用年数」という文言を見かけるかと思いますが、これはよくメーカー発表の寿命と混同されるため、注意が必要です。
耐用年数というのは、固定資産税に関わってくる「減価償却」という会計上の手続きに必要な数字で、家庭用エアコンなら6年ほどとされています。この6年というのは国が定めているもので、資産を使用できる期間を指しています。
確定申告などを行っていない方は、無視しても差し支えないでしょう。
■まとめ
エアコンの寿命は厳密にいうと約13年ですが、多くのメーカー側は10年と定めています。
この期間を過ぎてエアコンに異常が見られたら、修理よりも買い替えを検討したほうがお得に済むでしょう。
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